コーヒー豆の種類とは?
コーヒー豆に種類があるってご存知ですか?
恥ずかしながら、私は最近までコーヒー豆に種類があることすら知りませんでした。
ある日、何気なくコーヒー豆のパッケージを眺めていると「アラビカ種」という文字に目が留まりました。何度も見ているパッケージのはずなのに、はじめて見るその文字に興味が湧き、調べてみて、それがコーヒー豆の種類であることを知りました。
ということで、コーヒー豆の種類について調べてみたことをまとめていきたいと思います。
コーヒー豆の原種
コーヒー豆が採れるコーヒーノキにはいくつかの種類があり、大きく分けるとアラビカ種、ロブスタ種(カネフォラ種)とリベリカ種の3つに分類されます。そして、この3種類がコーヒー三大原種と呼ばれています。
飲用として市場に流通しているコーヒー豆の約70%をアラビカ種が占めていて、次いでロブスタ種(カネフォラ種)が30%、リベリカ種においては生産量が全体の1%にも満たないほど少ないそうです。
アラビカ種の特徴
- エチオピア原産
- 総生産量の約70%を占める
- 栽培条件が厳しくて手間がかかり、病害虫に弱い
- 豊かな香りと味わい「スペシャルティコーヒー」として評価が高い
アラビカ種のコーヒー豆は標高が1000〜2000mの山岳地帯で栽培されています。栽培する上で重要なのが気温です。年間の平均気温が20℃程度で、昼夜の気温差が大きいことが大切な条件となっています。
栽培条件が厳しく非常に手間のかかるアラビカ種ですが、その品質の高さと味わいから、生産や品種改良が盛んに行われています。
アラビカ種の品種
アラビカ種だけで世界のコーヒー総生産量の約70%を占めていますが、自然交配や改良でその品種はさらに細かく分かれています。世界各地で栽培されているティピカ種やブルボン種などもこのアラビカ種から派生したものです。
ティピカ
アラビカ種の原種ともいわれる古い品種でアラビカ種の二大品種のひとつ。
爽やかな酸味と繊細な味わいが特徴。ただ、病気に弱く生産性がとても低い。
ブルボン
ティピカと同様にアラビカ種の二大品種のひとつ。ティピカの突然変異種。
しっかりとしたコクを感じられ風味豊かな味わいが特徴。
ムンドノーボ
ブルボンとスマトラの自然交配で生まれた品種。病害虫や環境の変化に強く育てやすいく、ブラジルを代表する生産性の高い品種。コクがあり、酸味・甘み・苦味のバランスよく味わえるのが特徴。
カトゥーラ
ブラジルで発見されたブルボンの突然変異種。病害虫に強く、低温にも耐えられるため、比較的収穫量が多い。酸味と渋みが強いのが特徴。
カトゥアイ
カトゥーラとムンドノーボの交配種。病害虫に強く、栽培しやすいので収穫量も多い。軽くて飲みやすく、全体のバランスがとれているのが特徴。
アマレロ
ブルボンの突然変異種。コーヒーチェリーは通常、熟すと赤くなるが、この品種は黄色くなるので、ポルトガル語で「黄色」を意味するアマレロと呼ばれている。
ゲイシャ
エチオピアのゲシャが原産。エチオピアのエスメラルダ農園が品評会に出品して高く評価されたことから有名に。生産性が低く、希少価値がとても高い。爽やかな酸味と香水のような香りが特徴。
ロブスタ種の特徴
- コンゴ原産
- 生産量の約30%を占める
- 栽培管理がしやすく、病害虫に強い
ロブスタ種は標高300~800mの低地でも栽培できるため、アラビカ種に不向きとされるアジア諸国での栽培が盛んです。病気にも強く、収穫量も多いので安価で取引されています。
特有の泥臭さがあるため、ストレートで飲むのにはあまり適していません。コクを出すためのアクセントとしてブレンドで使用されたり、缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料として使われることが多いです。
コーヒー豆の種類について書いてきましたが、ここに載せた以外にもたくさんの種類があり、コーヒー豆の品種の多さには正直驚きました。
コーヒー豆の種類や特徴を知ることで、今後コーヒーを買ったり、飲んだりするときにより楽しめるのではないかと思います。コーヒー豆にも歴史ありです。